三連星 番外編III KKK-SC13 IRCS-003F11
- 生産地 滋賀県・醸造元 美富久酒造株式会社
- 毎年、様々な実験的要素を取り入れた番外編ですが、今年のテーマは
滋賀県が開発した新酵母3種。滋賀県工業技術総合センターが長年の研究
を経て作りだした新酵母のうち、特徴的な酵母を利用して醸造しています。
米は北海道産彗星60%精米を使用。吟醸造りで醸す純米吟醸の生原酒、
全国の「三連星」取扱店の中でも限られた店舗のみの扱いとなる限定酒です。 - 番外編第3弾 純米吟醸酒(酵母ブレンド)
- 約30年前に滋賀県内の蔵元から採取した酵母から作られた県産酵母「KKK」シリーズと、
15年ほど前に新規分譲した県産酵母「IRCS」シリーズ。今年の番外編第1弾(IRCS-003F11)と
第2弾(KKK-SC9)で使用したそれぞれの酵母を第3弾ではブレンドして仕上げられています。 - 酢酸イソアミルが協会14号酵母の2倍、そのほかリンゴ酸が多く生成されるという特徴を持ち、
実際タンクの周辺にイソアミルの熟した(バナナ)の香りが広がった第1弾の「IRCS-003F11」。
香りを醸し出すカプロン酸が多く生成され、やや甘みを感じさせる上品でフローラルな香りが出てくる
酵母として開発されましたが、実際はあまり香りが立たず、ややおとなしく醗酵していった
第2弾の「KKK-SC9PLUS」。そしてこの第3弾は第2弾「PLUS」部分を外したベースの「KKK-SC9」を
使うことでよりカプロン酸が生成されやすく香り豊かな酵母として使用されています。 - その2つの酵母をブレンドした結果、桃のような香りが立ち上がり口中に甘みを感じさせる味が広がり
至福感を楽しめ、その後第1弾のリンゴ酸による爽やかでスッキリとした酸味が少し余韻を残しつつ
流れてくれ、2つの酵母の特徴がそれぞれ出た味わいを楽しめるお酒です。
合わせる料理としては磯の香りを楽しめるアサリの酒蒸しやあさおの味噌汁などがおススメです。 - 参考カラーは【MS-06R-1A 黒い三連星ザク】
- アルコール度 17°・日本酒度 +2.7・酸度 1.7
- 使用米 北海道産彗星100%・精米歩合 60%
- 使用酵母 滋賀県開発酵母 KKK-SC9とIRC-003F11のブレンド